2010年3月21日日曜日

温故知新

こんにちは、ふるふるです。

松阪市には蒲生氏郷が築いた松阪城があります。

そのお城の裏門へと続く石畳の道の両脇に槇垣を巡した武家屋敷が今も残っています。

それが御城番屋敷です。


松阪城の警備を任務とする紀州藩士とその家族の住居とし建てられ、東と西2棟の長屋にそれぞれ10戸の家族が住めるようになっていました。

驚くことに現在でもその子孫の方々が維持管理されていて、12戸は今でも借家として利用されています。

通りへ降りてみると見事な槇の生け垣が圧巻です。

生垣の高さと屋根の軒の高さが同じなので街並みもスッキリ見えますね。

家を間違えないようそれぞれの家の入り口には目印として違う主木が植えられているそうで、まさに現代でいうシンボルツリーとなっています。

生垣と建物の間には南入り、北入りに関係なく同じ広さの前庭があり、綺麗に手入れされていました。


これも欧米では一般的な庭の作り方ですね。

主庭は意外とシンプルですがこの先に畑もあったようです。


そして二つの庭はご覧のように一直線でつながっているので、夏は涼しい風が室内を抜けていったことでしょう。


現代の住宅にも応用できる様々な工夫や演出が沢山あって勉強になります。