2018年6月23日土曜日

ブロック塾:ブロックの基礎について

こんにちは。古橋です。

ブロック塾3回目のテーマは「ブロックの基礎」です。

基礎は土の中に埋まってしまうのでなかなか見ることができませんが、見えないからこそしっかり造らないといけないところです。

建築基準法では現在3種類の基礎が認められておりますので、順に見ていく事にしましょう。

【 I 形基礎】

まず最初はI形基礎(あいがたきそ)です。


通常は断面図で説明されていますが、分かりにくいと思いますので立体的に描いてみました。

また、断面図だと鉄筋の配置がよくわからないので、鉄筋もむき出しにしてみました。
鉄筋同士の交差が分かりやすいように赤黒で表示しています。

頑張って描いてみましたが、この基礎の形は不安定なので私が知る限り、ほとんど採用されておりません。

【逆T形基礎】

2つ目は逆T形基礎(ぎゃくてぃーがたきそ)です。


立ち上がり部分の下にフーチング(底版ともいいます)があり、もっとも安定した理想的な基礎です。このフーチングの出っ張りは片側13cm(両側で26cm)以上必要となります。

【L形基礎】

最後はL形基礎(えるがたきそ)です。


道路境界や隣地境界付近にブロックを積む場合、逆T形基礎にすると境界線より壁が13cm以上離れてしまうので、それが嫌な場合はL形基礎にします。

L 形基礎は地震の揺れ方向によって強い側と弱い側が出来てしまいます。
例えば壁を身体に例えるとフーチング部分がつま先になります。背中から押されてもつま先で倒れないように踏ん張ることが出来ますが、正面から押されると踏ん張ることができず後ずさりしてしまいますよね。壁は後ずさり出来ないのでそのまま倒れてしまうのです。

このような事が起こらないようL形基礎のフーチングは逆T形基礎のフーチングよりも大きく40cm以上とすることが重要です。

【共通事項】

そしてすべての基礎に共通して言えることは、

・立ち上がり部分はG.L.(土の高さ)よりも5cm程度高くし、コンクリートブロックが直接土に触れないようにすること

・立ち上がり部分の厚さはブロックの厚さと同じかそれ以上とすること

・フーチングの厚みは15cm以上とすること

・基礎の根入れは35cm以上とすること

などです。

2018年6月22日金曜日

ブロック塾:塀の高さの測り方

こんにちは。古橋です。

ブロック塾第2回はブロック塀の高さの測り方です。

ブロック塀の高さは条件付きではありますが最大2.2mまでです。

したがって控え壁があっても2.2mを超えるブロック塀は基本的に造ることができません。

「2.2mを超える」とは「2.2mまではO.K.だけど2.3mはN.G.」ということです。

では、ブロック塀の高さはどの様に測るのでしょうか?


【ケース1】塀を挟んで地盤に高低差がある場合

お客様の土地の高さ(以下G.L.)と隣地、または道路のG.L.との間に段差がある場合は、低い方のG.L.からの高さが塀の高さとなります。

【ケース2】道路にJIS規格によるU字形側溝がある場合

ブロック塀の足元にJIS規格に適合したU字形側溝がある場合は、側溝の蓋の天端からの高さが塀の高さとなります。


【ケース3】道路に簡易なU字形側溝がある場合

ブロック塀の足元に現地で造られた様な簡易なU字形側溝がある場合は、側溝の底からの高さが塀の高さとなります。

ブロックの高さは基礎や擁壁を含まないと勘違いしている方が多いのでご注意下さい。

ちなみにブロック塀の高さについては宮城県沖地震等の被害を踏まえて、昭和56年6月1日に建築基準法施行令が大幅に改正され3mから2.2mに、石積みやレンガ積みなど鉄筋などで補強できない壁(組積造)は2mから1.2mに変更されました。

2018年6月21日木曜日

ブロック塾:はじめに

こんにちは。古橋です。

先日このブログで「グロック塀のお勉強」というタイトルで書き込みをしたところ、通常の3倍以上の皆さんに見て頂くことが出来ました。

それだけ今、ブロック塀に対して設計、施工をする人たち以上に一般の方の関心も高くなっている事だと思います。


エクステリアの設計者として、そして学校やセミナーの講師として、今私に何が出来るのかを考えた時、今一度ブロック塀の基本について、直接お会いできない方たちも含めて、正しいブロック塀のルールを分かりやすくお伝えするべきではないかと考えました。

もちろん既に建築基準法をはじめ各団体、協会から様々な指針が出ていますが、専門用語や、法律用語も多く分かりにくい部分もあります。

このブログでは出来るだけ難しい表現は避け、日本一分かりやすいマニュアルを目指します。使用する図も可能な限りiPadを使って手描きでいきます!

何回のシリーズになるか分かりませんが、「ブロック塾」見て頂ければ幸いです。

【はじめに】

まずはじめにお話しておかなくてはいけないのは現在、ブロック塀に関する基準が大きく分けて2つあるという事です。

1つ目は泣く子も黙る「建築基準法」です。これはご存知の通り建築に関わる最低限の基準を定めている法律です。

2つ目は一般にあまり知られていないかもしれませんが社団法人日本建築学会が定めている「コンクリートブロック塀設計規準」です。こちらは、ブロック塀をつくるために特化した規準で、建築基準法より細かくルールが決められています。

ちょっと呼び名が長いので建築基準法を「基準法」、コンクリートブロック塀設計規準を「学会規準」として呼ばせて頂きます。

例えば基準法ではブロック塀は高さ2mまで厚さ10cmで良しとされていますが、学会規準では鉄筋のかぶり(かぶりについては後日解説します)が確保出来ないので12cmを推奨しているように、一般的には学会規準の方が実務レベルに近いと私は思っています。

しかし、問題は控え壁の設置基準(これも後日解説します)が基準法と学会規準で違うので、プロの方でもきちんと説明できないことがあります。

簡単に申し上げると、確認申請や完了検査など役所の検査がある場合は基準法のルールに合わせ、役所の検査等がない場合は学会規準に合わせて設計、施工を行えば良い。というのが私の考えです。

前記した通り、ブロックの厚みに関しては学会規準のほうが厳しい基準ですが、控壁の基準については基準法の方が厳しい内容です。一番間違いないのは両者の基準を比較して、より安全側のルールを採用するというのは言うまでもありません。


このブログではできるだけ両方の基準を比較しながら書いていきますが、判断が難しいケースや、基準に明記されていない事、基準を更に進化させた考え方など、私の個人的な考え方も含まれると思いますので予めご了承下さい。また、内容に不的確な部分がありましたらご指摘頂ければ随時訂正させて頂きます。引き続き宜しくお願い致します。



2018年6月19日火曜日

ブロック塀のお勉強

こんにちは。古橋です。

今日も福岡で若いエクステリア設計者の皆さんの勉強会をしています。

大阪で痛ましい事故があったので、急遽予定になかったブロック塀について、プロとして知っておかなくてはいけない大切な事を話して来ました。


この図は朝のワイドショーでもすっかりお馴染みになりましたね。


ブロックの高さと土留め、配筋についても解説。


擁壁とブロック塀の納まりも大切!

お客様から既存のブロック塀が安全かどうか聞かれた時に、そのチェックポインも教えて来ました。


デザインも大切ですが、それ以上に建築基準法や日本建築学会基準を理解して、安全なブロック構造を設計することがもっと大切なのです。

業界に携わる者として「ブロック=危険」と思われるのは残念です。倒壊するブロックは正しい設計、施工がされていないものがほとんどです。

一日も早く危険なブロックが見直されることを祈っています。




2018年6月17日日曜日

進化するエクステリア

こんにちは。古橋です。

新宿パークタワー内にあるリビングデザインセンターOZONEにて現在開催中の

エクステリア大辞典
住み心地を左右する外まわり

という企画展と連動してプロフェッショナルセミナーを担当する事になりました。


主に設計事務所様、工務店様向けのセミナーとなりますが、住宅業界の中で「エクステリア」が注目されている事は嬉しいことです。





OZONE様のセミナーは久し振りですが、以前ザ・シーズンの店舗も入っていたので私にとっては懐かしい場所です。

今回は建築とエクステリアの計画を担当させて頂いた実際のお客様のお話となります。



既にエクステリア業界の皆様にはセミナー等でお聞き頂いている内容ですが、まだ聞いていない方で興味がある方は是非ご参加下さい。
(お申込みの際は古橋から聞いたとお伝え下さい)


■セミナー情報

日時:2018年7月19日 木曜日 17:00~20:30
講師:古橋宜昌
会場:リビングセンターOZONE 5階セミナールーム
定員:60名(先着順)
参加費:CLUB OZONE会員 無料 / 一般2,000円


詳しくはこちらを御覧ください。

https://www.ozone.co.jp/pro/seminar/detail/586

ベスポジキープ

こんにちは。今日もお仕事、古橋です(^_^;)

日曜日の出勤は週の区切りを意識する為に出来るだけ車で出勤する様にしています。

もちろん平日は渋滞がひどく時間が読めないことや、駐車場がどこもいっぱいだという事もあります。

なのに日曜、祝日は時間貸し駐車場はガ〜ラガラ。


会社が殆どお休みという事もありますが・・・・

実は路上のパーキングメーターエリアがタダなのです(^_^;)


東京のど真ん中なのにこれはありがたいです!

今日も事務所の近くのベストポジションをキープ出来ました!

スタバでお気に入りのエスプレッソアフォガードを買って、これで夜まで仕事に集中出来ます!



2018年6月15日金曜日

JD 1.st

こんにちは。古橋です。

今日は一般社団法人 日本エクステリア設計協会(JEXA)主催の第1回エクステリアデザインコンペティション2018の公開プレゼンテーション大会でした。


場所は浅草橋のヒューリックカンファレンスルーム0。


午後1時半より受付を開始しました。


今回皆さんにお配りした名刺ホルダーは

JEXA EXTERIOR DESIGN COMPETITION 2018の文字入り。

トロフィーもこだわり抜いたクリスタル製です!



そして今年のグランプリの副賞はなんと!シンガポールガーデン視察ツアーへのご招待です。


全国から多くの方にお集まり頂き会場はお陰さまで超満員となりました。


いよいよプレゼンがスタートします。






最終審査に残った9作品は本当に素晴らしい内容で、様々な趣向を凝らしたプレゼンテーションは見応えがあり、感動さえ覚えるほどでした。

プレゼンターの皆さん、ご参加頂いたすべての皆さん、本当にありがとうございました。

コンテストの結果は追ってJEXA公式サイトにてご報告させて頂きます。