2018年7月9日月曜日

ブロック塾:基準法に適合する袖壁パート1

こんにちは。古橋です。

大変長らくお待たせを致しました。ブロック塾第7回目は建築基準法に適合する袖壁のデザイン パート1です。

今までは「建築基準法」及び「日本建築学会規準」のやや硬い解説になりましたが、今回はその基準を踏まえて袖壁をどのようにデザインしたら良いかという実務的なお話しです。

まずは良く見られるこのような袖壁です。


インターホンのカメラの高さはG.L.+1.3mが標準なので、壁の高さは1.5m程度になります。学会規準だとL形または逆T形の基礎であれば控え壁の要らない高さとなりますが、建築基準法では控え壁を付けるよう指導されることになります。更にポストの裏箱も横から丸見えになってしまうので、あまり美しくありません。

そこで私がお薦めするのはこんなデザインです。


控え壁をアプローチ側の後ろに設置する事で建築基準法に適合させる事が出来るばかりでなく、ポストの裏箱も隠せる訳です。
但し、正面のポストが付いている壁の長さは80cm以下にしなくてはなりません。(控え壁から突出した壁の長さは80cm以下ルール

正面の壁が80cmと狭いのでポストと表札だけとし、側面にインターホンを設置することで控え壁感を緩和することができます。

更に今注目されている宅配BOXをポストの裏箱の下に設置すれば完璧でしょう。

もし、正面の壁を80cm以上にしたい場合は、控え壁を2箇所に設置しなくてはなりません。
その時はこんなデザインにしましょう。


凹凸感が分かりやすよう壁を付けています
こうすればポストの付いている壁の長さは最大3.4mまで伸ばす事が出来ます!
控え壁は主壁の片側に設ける必要はなく、前後に設置することも可能なのです。

(次回に続く)