ブロック塾第10回目は縦筋について詳しく解説をする事にします。
縦筋の配置間隔は80cm以下となっています。(赤く表示した鉄筋が縦筋です)
ブロック1本の横の長さが40cmですから、ブロック2本に1箇所の間隔で縦筋が入ります。
この縦筋の太さは直径10mm以上となります。
但し、控壁がなく1 . 2mを超え1 . 6m以下の壁(門袖壁など)の縦筋は40cm間隔で入れるか、鉄筋の太さを13mmとして80cm間隔で入れなくてはいけません。
又、前回ご紹介した控壁の機能を持たせた門袖壁で、高さが1.6m以下の壁は従来どおり10mmの鉄筋を80cm間隔で配置することが出来ます。
この縦筋の太さは直径10mm以上となります。
但し、控壁がなく1 . 2mを超え1 . 6m以下の壁(門袖壁など)の縦筋は40cm間隔で入れるか、鉄筋の太さを13mmとして80cm間隔で入れなくてはいけません。
又、前回ご紹介した控壁の機能を持たせた門袖壁で、高さが1.6m以下の壁は従来どおり10mmの鉄筋を80cm間隔で配置することが出来ます。
この縦筋の先端は壁の一番上に配筋されている壁頂筋という横筋に確実に定着させることが強度上、最も重要となります。
そのために縦筋の端部を壁頂筋と平行に、鉄筋の直径の10倍(10d)以上曲げる【A】か、フック状に曲げ余長を鉄筋の直径の4倍(4d)以上伸ばさなければなりません。【B】
実際にはブロックの穴の中に入るように鉄筋をフック状に曲げるのは大変なので、L形に曲げる事が多いと思います。
しかし、端部の加工をせず切りっぱなしで終わらせること【C】や、縦筋を途中で繋ぐ【D】ことは絶対にしてはいけません。 (縦筋同士を溶接にて繋ぐことは認められています)
また、基礎の中の配筋についても注意して下さい。
縦筋をL字に曲げて、基礎主筋と配力筋の下側に入れること。
下地砕石からスペーサーを入れて「かぶり」を確保する事などがポイントです。
コンクリートの「かぶり」とは鉄筋端部からコンクリート表面までの距離の一番狭いところの寸法をいいます。
このかぶりが浅いと、そこにクラック(ひび割れ)が発生してしまいます。
するとそのクラックから毛細管現象で鉄筋のまわりまで水が侵入し、鉄筋にサビが発生します。
鉄筋が錆びると断面が細くなり、コンクリートの引張強度を補うという、鉄筋本来の役割を果たせなくなってしまいます。
ちなみにかぶりの最低寸法は部位によって異なります。
基礎のスラブ:60mm以上
基礎の立上り:40mm以上
ブロックの壁内:20mm以上
この違いは水に永く触れる可能性があるかどうかということです。
これらの事を十分理解して縦筋の設計、施工を行ってください。