2018年7月14日土曜日

ブロック塾:控え壁の配筋

こんにちは。古橋です。

ブロック塾も12回目となります。今回は控え壁の配筋についてです。

控壁を設置するルールについては既に解説をしましたが、ただ壁があれば良いという事ではありません。

重要なのは主壁と控え壁が構造的に一体になっている必要があります。





上の図はブロックの中の鉄筋を表しています。

主壁の縦筋と橫筋を黒、控壁の鉄筋を赤く表示してあります。

控え壁の主筋は縦筋にフックで鍵掛け、逆側は直角に曲げ25cm以上縦筋と定着させます。

橫筋は両端をフックにします。

また、主壁と控え壁の接合部はこの様になります。




主壁のフェイスシャルをベビーサンダー等で切断し、控壁と一体になるよう加工します。

控え壁の厚さは主壁以上とし、空洞部には全てモルタルを充填しなくてはいけません。



今後、悪質業者が既存のブロックを一切加工せず、その横に控え壁だけを施工して、高額な請求をしてくるケースもあるのではないかと心配です。

後から控え壁を追加する場合は、既存ブロックの縦筋を露出させ、そこに控え壁の鉄筋を鍵掛けすることが重要なのです。