2014年1月8日水曜日

テラスエッジ情報その3

こんにちは。ふるふるです。

昨年末に引き続きテラス用片持ち式グレーチング「テラスエッジ」の少しマニアックな情報をお伝え致します。

今回は商品の輸送を想定した試験のお話です。

テラスエッジを皆さんのお手元まで確実にお届けするため製造チームでは様々な試験と工夫を行っています。

まずはねじの緩み試験です。

テラスエッジは従来の溶接組付けからねじによる組付けに仕様を変更しました。

この変更によるメリットは既にご紹介させて頂きましたが、心配となるのが輸送振動によるねじの緩みです。

これにつきましてはJIS Z 0232(梱包貨物-振動試験方法)により三方向の振動を規定の倍の60分間与え続けねじの緩みと梱包材の破れや製品の変形が発生しないか試験を実施しています。



試験結果としましてはねじの緩みも梱包材の変形もまったく問題はありませんでしたが、念のためねじに固定材(ねじロック)を塗布してから締め付ける方法を標準として採用することにしました。この効果については戻しトルク値を計測し効果の確認をしています。




梱包方法についても荷の偏りや変形が生じないよう様々な工夫をしていますが、それでも輸送中や現場内での運搬中に落下させてしまうこともあるので、これに対してはJIS Z 0200(梱包貨物-性能試験方法 一般通則)に準じて落下衝撃試験を実施しました。

通常は1箱に60cmのグレーチングが10本と受け金具を20個入れますが、オーダーにより中に入れる数が変わるので1本、5本、10本でセットを作り、それぞれを所定の高さから10回落下させ、ネジの緩みや梱包材の破損、商品の傷や変形の有無を確認します。



この試験によりダンボールの角に変形が認められ、グレーチング本体にも少し傷が付くことが判明しました。


この結果を元に梱包の仕方に改良を加え再度追加試験を実施、問題が生じないことが確認できたのでこれを標準梱包方法として採用しています。


このような過酷な試験を実施することで皆さんのお手元まで安心してテラスエッジをお届けすることが出来るわけです。

今年もテラスエッジを宜しくお願い致します。